県文化観光スポーツ部観光振興課は25日、観光2次交通結節点(北谷ゲートウェイ)を開所した。北谷町営駐車場の一部をバスターミナルとして活用し、民間バス事業者の利用も促すことで、観光客の移動利便性の向上を図る。
北谷町を中心とした交通結節点の実現に向け、必要な機能を探る実証事業として実施する。県が運行する実証バスとして、来年2月中旬まで琉球バス交通、沖縄バス、カリー観光の3社が那覇空港への直行バスと、美浜エリアの無料周遊バスを共同運行する。その後は民間利用を図り、2026年3月までターミナル機能を維持する。
空港直行バスは1日5便、周遊バスは約30分間隔で1日約15便運行する。その他、東京バスが北谷ゲートウェイを基点に空港や国際通りを結ぶ路線と恩納村リゾートエリアとを結ぶ路線を9月23日まで運行する。沖縄バスは北谷線(系統43番)の終点を北谷町役場から同所に変更する。
カリー観光の担当者は「バス運転手の人手不足は懸念しているが、余裕が出てきたら北谷ゲートウェイを利用した追加の運行も考えたい」と話した。沖縄バスの担当者は「観光客向けだけではなく、生活路線としても需要を取り込みたい」と活用を模索する。詳細は北谷ゲートウェイのサイトから。
(與那覇智早)
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