9月にバス利用促進事業 水曜と日曜は運賃無料 マイカーから公共交通利用へ後押し デニー知事が発表 沖縄


9月にバス利用促進事業 水曜と日曜は運賃無料 マイカーから公共交通利用へ後押し デニー知事が発表 沖縄
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 沖縄県の玉城デニー知事は21日の定例記者会見で、9月に週2回、県内の路線バスを終日無料とする事業を実施すると発表した。交通渋滞の緩和に向けて県民に路線バスでの移動を促し、利便性や快適さを実感してもらうことで自家用車から公共交通利用への転換を後押しするのが狙い。

 玉城知事は「交通渋滞の緩和や、それに伴うバスの定時性・速達性の確保につなげるとともに、県民の公共交通機関への関心を高めていきたい」と話した。

 9月4日から29日までの毎週水曜と日曜の計8日間、離島を含む県内の路線バスと市町村が運行するコミュニティーバスを対象に、運賃を終日無料とする。リムジンバスや定期観光バス、立ち乗りができない高速道路を走るバスなどは対象外となる。対象路線は、県のホームページなどで随時発表する。

 県交通政策課によると、県内の乗り合いバス運行会社とコミュニティーバス運行会社計39社のうち、35社が参加する見込み。夏休みで観光客の多い7、8月と、修学旅行で貸し切り観光バスの需要が高まり運転手不足が懸念される10月以降は避け、9月に実施する。平日と休日を1日ずつ無料とし、乗客の増え方などを検証する。

 県は同事業について、2024年度当初予算に約2億1400万円、うちバス事業者への補助金として1億9374万円を計上している。