本部町備瀬と新里の一部にまたがり、建設大手の大林組(東京都、蓮輪賢治代表)が所有する土地で、沖縄とアジアの美術・工芸品を展示、紹介する「アートセンター」の建設が計画されていることが10日までに分かった。
予定する敷地面積は約2万7800平方メートルで、事業者側は2027年秋ごろの開業を目指す。
国内外でギャラリーを展開するオオタファインアーツ(同、大田秀則代表)が建築主で、施設を運営する。開発予定地は備瀬崎の東側の県道114号とプカバマビーチに挟まれたエリアで、観光客に人気の高い沖縄美ら海水族館や、備瀬のフクギ並木に近い。隣接する今帰仁村や名護市には、来夏に大型テーマパークの開業が予定され、周遊観光による集客も期待される。
アートセンターのほか、沖縄野菜を生かしたカフェやゲストハウス、野外芸術作品を展示する庭園などを整備し、一般車両の駐車場を約100台完備する予定。
24年度に建設設計や開発許可、景観条例などの手続きを進め、25年度に建設に着手する考え。
事業者らは8月末から9月上旬にかけて、住民説明会を開いた。
(池田哲平)
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