本部町(平良武康町長)は2日までに、老朽化や耐震度が基準を大幅に下回ったため、町渡久地の本部町営市場を取り壊す方針を固めた。
入居する店舗などとの話し合いを続け、2~3年後をめどに解体に着手する。跡地は北部振興事業などの補助メニューを活用して、再整備する考えで、今後、計画策定に向けた作業を進める。
市場は建設から58年が経過し、旧耐震基準で建てられているため、町は23~24年度に掛けて耐力度調査を実施し、構造や立地、経年による耐力を総合的に調査した。調査の結果、基準を大幅に下回り「構造上危険な状態にある」と判断されたという。
町によると、耐震補強なども検討したが、壁が少ない構造や鉄筋の腐食などもあり、困難と判断したと説明。再整備計画で市場機能を一部維持することも検討するとしている。
(池田哲平)
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