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教員の仕事、現場で学ぶ 「臨任」希望者に沖縄県が講習会 学生や社会人8人参加


教員の仕事、現場で学ぶ 「臨任」希望者に沖縄県が講習会 学生や社会人8人参加 比嘉真喜子教諭(右)から授業づくりのポイントなどを教わる受講生ら=7日、沖縄市立美原小学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県教育委員会学校人事課は7日、沖縄市立美原小学校で臨時的任用教員(臨任)になることを検討している人向けに「第1回臨任教員スタート支援講習会」を開いた。教員不足の解消に向けた講習会で、学校現場を会場に開いたのは初めて。受講者は、授業参観や現場教員による再現授業で学校の様子や働き方をじかに感じた。

 学校勤務を初めて希望する人や、一度現場を離れて再び志望する人を対象に開催した。これまで臨任希望者から「学校現場の様子が分からない」といった不安の声があったことから、学校現場を実際に見て不安を解消してもらおうと企画。県内在住の大学生と社会人の計8人が参加した。

 校内見学では教室や理科室、音楽室などを回りながら授業の様子を見学した。次に、授業に立ち会い教員の授業改善を図る「授業改善リーダー」の比嘉真喜子教諭が空き教室で授業を再現。人口密度を求める算数の授業を題材に、授業の「めあて」と「まとめ」がつながる工夫や考える時間をつくるためのポイントなど、児童が主体的に学ぶための授業づくりを紹介した。

 保育現場で働く石川優子さん(44)=沖縄市=は「学校現場を見てから臨任登録を決めようと思い参加した。チームで働く、授業相談ができると知って安心した」と話した。

 13日には、那覇市立鏡原中学校で、中学校の臨任希望者向けの講習会もある。

(高橋夏帆)