児童生徒への体罰で懲戒処分を受けた県内公立小中高校などの教員は21人だったことが22日、文部科学省の2022年度人事行政状況調査で分かった。全教員に対する割合は0.13%で、長崎県の0.24%に次いで2番目に高かった(指定都市を除く)。21年度の16人(0.10%)から5人増えた。3年連続で増加した。
懲戒処分の種類の内訳は減給1人、戒告1人、訓告などが19人。発生場所は小学校12件、中学8件、特別支援学校1件。内容は「素手で殴る・たたく」9件、「蹴る・踏みつける」2件、「投げる・突き飛ばす・転倒させる」1件、「その他」9件だった。
体罰での懲戒処分は全国でも増えた。2022年度の全国平均は397人で、21年度の343人から54人増えた。県内の教職員で性犯罪・性暴力による懲戒処分者数は2人で、2人とも停職処分だった。
(嘉数陽)