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【全国高文祭】沖縄らしさを一体感で 名護・小禄合同合唱団 「合唱」


【全国高文祭】沖縄らしさを一体感で 名護・小禄合同合唱団 「合唱」 週末などの限られた合同練習で仕上げる名護と小禄の生徒ら=13日、名護市の名護高校
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 「集え青き春 漕(こ)ぎ出せ知の筏(いかだ) 水面(みなも)煌(きら)めく清流の国へ」をテーマに第48回全国高校総合文化祭が31日~8月5日、岐阜県内で開かれる。文化庁、全国高校文化連盟などが主催。沖縄県からは郷土芸能や器楽・管弦楽、放送など、15部門に252人が参加する。「文化部のインターハイ」とも呼ばれる芸術文化の祭典で、生徒らは日頃培った力や技を発揮する。本番に向けて意気込む高校生を紹介する。


 合唱部門には、小禄と名護が合同合唱団として出場する。本島南北の合唱部員らは「沖縄出身の誇りを持って歌う。聞いている人も歌いたくなる合唱にする」と心を一つに練習に励む。

 小禄から7人、名護から22人の計29人が参加する。発表は2曲。全国高文祭の推薦枠を獲得した昨年の県高文祭で披露した混声四部の「青い鳥」に加え、全国高文祭では「島人ぬ宝」「涙そうそう」「童神~天の子守唄」の3曲からなる混声三部の「沖縄ポップスメドレー」も加えた。

 平日は各校で練習を重ね、週末など計5回の限られた合同練習で仕上げる。生徒が歌の息継ぎの位置をパートごとで決めるなど、合唱団は話し合いを大切にしている。

週末などの限られた合同練習で仕上げる名護と小禄の生徒ら=13日、名護市の名護高校

 名護2年で部長の與那覇彩星さん(16)は「一体感が出てきた。気持ちがつながっているように感じる」と話す。ピアノ伴奏を担当する小禄2年の喜納友里愛さん(16)も「聞き手に届く響きのある歌声になった

 小禄2年で部長の名嘉原盛祁さん(17)は「地域性が異なる北南が一つの合唱団として出ることで、より沖縄らしさが伝わると思う。琉球音階に耳を傾けて歌う」と意気込んだ。

 (高橋夏帆)