今年で最後の開催となる沖縄国際映画祭(島ぜんぶでおーきな祭)について、第1回開催から実行委員会の委員長を務める吉本興業前会長の大崎洋氏が11日、琉球新報の取材に応じた。大崎氏は「映画祭をリセットして、沖縄の人々と新しいスタートをきりたい」と県内での新しいエンターテインメントイベントの開催に意欲を示した。
映画祭終了の経緯について、大崎氏が「社長になって始めた映画祭だったが、吉本興業の持ち出しで毎回が赤字だった」と明かし「昨年、吉本の会長を退任し、責任がとれない状態で続けるのではなく、吉本興業にも承認をもらって、映画祭をリセットすることを選んだ」と語った。
吉本興業離脱後の体制で継続できないことについても反省点とし、「沖縄の人にバトンタッチするタイミングを見てたができなかった。その分信頼関係もできたと思うので、止めずに頑張りたい」と語った。
44年間沖縄に通う大崎氏は、沖縄の子どもたちに夢を見させたいという思いがあったという。「映画にとらわれないアイデアなど、意見交換も活発になる。沖縄で16年間やってきた信頼関係を生かした『新おーきな祭』になる」と開催へ向け意気込んだ。
(嘉手苅友也)