辺野古経費 総額提示へ 首相「しかるべき時期に」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【東京】安倍晋三首相は8日の衆院本会議の代表質問で、名護市辺野古の新基地建設に必要な経費について「しかるべき時期にはしっかりと説明させたい」と述べた。国民民主党の泉健太氏への答弁。

 辺野古の工事を巡っては、埋め立て予定海域東側に軟弱地盤が広がっていることが発覚。大規模な地盤改良が必要となるが、防衛省は改良に要する工費を含む総事業費や、全体の工期を示していない。地盤改良を進めるためには計画変更を県に申請して承認を得る必要があり、同省は現在有識者会議を設置して検討作業を進めている。

 首相は地盤改良が「一般的で施工実績が豊富な工法」により可能だと強調。その上で「現在、沖縄防衛局で有識者の助言などを得ながら具体的な設計・経費などについて詳細な検討を行っており、移設に要する経費についてはしかるべき時期にしっかりと説明させたい」と語った。