二十四節気の一つ「冬至」の22日、本島地方と先島諸島は各地で夏日となるなど、寒さとは縁遠い一日となった。宜野湾市大山では正月用のターンム(田芋)収穫が最盛期を迎え、農家が作業に汗を流した。
「冬至」は一年のうちで夜が最も長く、沖縄ではこの時期の寒さを「トゥンジービーサ(冬至の寒さ)」と言い、トゥンジージューシー(冬至雑炊)を火の神や仏壇に供える風習がある。
本島地方と先島諸島はこの日、前線や湿った空気の影響で曇りがちだったが、強い日差しも照り付けた。最高気温は北大東村で26.8度、那覇市内でも25.6度を記録するなど、11月上旬並みの暖かさとなった。
宜野湾市大山の畑では又吉正彦さん(63)が青空の下、ターンムの収穫作業に励んでいた。又吉さんは「今年はまずまずの収穫」と、額の汗をぬぐいながら話した。