「出産のイメージができた」涙を流す妊婦も オンラインで「母親学級」 沖縄の助産師が立ち上げ


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「妊婦さんと助産師でいちゃりばちょーでー。コロナを乗り越えよう」と、配信する助産師=4月29日、オンライン会議システム「ZOOM」より(提供)

 新型コロナウイルスの影響で、不安を抱える妊婦の気持ちを少しでも和らげようと、助産師5人が立ち上がり、オンラインで産前・産後に関する母親学級を開催している。4月29日にスタートし、次回は3日に「沐浴(もくよく)クラス」を行う。妊婦からは「不安だったが出産のイメージができて良かった」などと話し、涙を流す人もいた。助産師らは「不安を和らげるようサポートしていきたい」と話している。

 「オンライン母親学級@沖縄」は、妊婦やその家族に向けて「妊娠編」「出産編」「産後編」「沐浴クラス」の4クラスを開講。県内在住の妊産婦が対象で1講座10家族まで受講できる。

 自宅のパソコンやスマートフォンでオンライン会議システム「ZOOM(ズーム)」を使用する。複数の助産師が参加するのも特徴だ。

 取り組んでいる助産師は発起人で「Ena*さくら助産院」のよしざわさなえさん、「クバの葉助産院」の橋本恵里子さん、「助産院ゆくぐくる」の渡名喜美智子さん、「助産院むすびや」の板垣文恵さん、「助産院Sora」の高山智美さんの5人。「うちな~助産師.cоm」を立ち上げ、現在では助産師仲間の輪が十数人に広がっている。

 妊婦が安心して出産を迎えるために病院などで開催される母親・両親学級などの講座が、新型コロナウイルスの影響で中止されたり、立ち合い出産にも制限が出たりしている。
 発起人のよしざわさんは「地域によっては産後の新生児訪問もできない状況。不安を抱えている妊産婦さんは多い。少しでも不安を和らげるようにサポートしていきたい」と語った。

 4月30日に行われた「出産編」の講座には、妊娠13週から39週までの7人の妊婦が参加した。参加者は「不安だったが出産のイメージができ、熱いエールももらった。頑張ろうと思う」などと語った。今後は産後のヨガやベビーマッサージの講座も予定している。
 講座は16日まで無料で、予約が必要。4日は「妊娠編」がある。詳細や申し込みは「オンライン母親学級@沖縄」で検索。
 (中川廣江通信員)