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沖縄戦体験者の祖母の記憶を楽曲に 沖縄電子少女彩が新アルバム「互いを理解し合える世の中に」


この記事を書いた人 アバター画像 田吹 遥子
「純粋に楽しんで聞いて」と話す沖縄電子少女彩=6月25日、那覇市の琉球新報社

 沖縄市出身のミュージシャン沖縄電子少女彩(19)がこのほど、アルバム「NEO SAYA(ネオ・サヤ)」(インフォガレージ)をリリースした。ボーナストラック2曲を含む全14曲を収録。税込み2750円。

 アルバム名は、ロックや民謡などをミックスさせた楽曲を収録し一世を風靡(ふうび)した坂本龍一のアルバム「NEO GEO(ネオ・ジオ)」へのリスペクトを込めて付けた。

 表題曲「NEO SAYA」は、沖縄民謡とアイヌ民謡をミックスさせて彩が作詞・作曲・編曲。沖縄戦を体験した祖母の記憶を元に作った「幼い日の記憶」は、戦争体験者の負った悲しい記憶がいつか癒やされることを願う。型にはまらない個性豊かな楽曲が収録され、ワールドワイドな1枚となっている。

 彩は「人間の数だけいろいろな考えがあると思うが、いつか互いを理解し合える世の中になったらいいと思う」と多彩な楽曲を収録した背景を語る。「純粋に楽しんで聞いてほしい」とはにかんだ。

 アルバムの問い合わせはインフォガレージinfo@tincy.jp