「肖像権侵害は明白」 辺野古現場の警備員カメラ オール沖縄会議が指導・監督を要請


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沖縄防衛局の西村拓次長(右)に要請書を手渡したオール沖縄会議の大城紀夫共同代表=22日、嘉手納町の沖縄防衛局

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前などで警備員が小型カメラを装着している件で、オール沖縄会議などは22日、嘉手納町の沖縄防衛局を訪れ、警備を担うテイケイ(東京都)を指導・監督するように求める要請書を提出した。要請書はオール沖縄会議と県選出の野党国会議員でつくる「うりずんの会」の連名。カメラの装備について「民間会社といえども公共の仕事だ」「明らかに肖像権の侵害だ」などと指摘した。

 テイケイはカメラ装着の理由に、昨年10月に警備員が突然背後から暴行されたことや、今年2月に抗議していた男性が警備員に体当たりをしようとして、自ら転倒した事例を挙げた。いずれも本部港塩川地区での事案としている。同社は「警備員の身の潔白を証明するため」などと説明した。

 名護市安和の琉球セメント桟橋前と本部町の本部港塩川地区、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前の3カ所で22日、警備員が小型カメラを装着している様子が確認された。キャンプ・シュワブのゲートからは大型車両235台が資材を搬入した。