沖縄で新たに22人コロナ感染 那覇の専門学校で集団感染


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は20日、10代から60代の男女22人が新型コロナウイルスに新たに感染したと発表した。那覇市内の専門学校で14~18日の間に学生5人の感染が確認され、県は県内40例目のクラスター(感染者集団)に認定した。授業を一緒に受けていたという。

 県内の直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は11・39人で、全国平均の14・66人を下回り全国18番目となった。県の糸数公保健衛生統括監は、県内の感染状況は改善しつつあるとの認識を示した。一方で「他県で流行が広がっている状況を考えると、沖縄に広がることも考えないといけない」と述べ、医療体制の維持のため引き続き警戒を求めた。

 糸数氏によると、新型コロナ患者以外を受け入れる「非コロナ病床」の占有率は県全体で91・0%と逼迫(ひっぱく)している。新型コロナ関係の病床占有率は58・6%。重症者用病床の占有率は40・0%。本島北部地区の新型コロナ患者受け入れ可能数は、県立北部病院がゼロ、北部地区医師会病院が軽症2人のみで、厳しい状況が続く。20日発表の新規感染者が最も多かった自治体は名護市の6人だった。

 新規感染者22人のうち接触経路が分かっているのは12人。家庭内が6人、会食が4人、友人関係が2人。残り10人は調査中。70代以上の高齢者はゼロだった。感染者の累計は4968人となった。米軍関係者は日曜のため報告がなかった。