エキストラはうるま市のおばあ 映画「風が通り抜ける道」 笑顔でカチャーシー


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エキストラとしてカチャーシーを踊る西原区民らと田中壱征監督(右)=3日、うるま市西原の「よんなーハウス」

 【うるま】沖縄や東京を舞台にした長編映画「風が通り抜ける道」(田中壱征監督)の撮影が3日、うるま市西原にある「よんなーハウス」で行われた。西原区に住む高齢者ら約20人がエキストラとして参加。軽快なリズムに合わせてカチャーシーを披露し、撮影現場は熱気であふれた。

 映画は、苦難の人生を歩む男女4人が、沖縄の地でそれぞれの幸せを探していく物語。この日は、登場人物の1人である男性の祖母宅で、お祝いのカチャーシーを舞う場面を撮影した。

 映画撮影は初めての古謝光子さん(90)は「いい経験になった。沖縄のお祝いで踊るカチャーシーを見て、沖縄の雰囲気を感じてほしい」と笑顔。屋宜秀信西原区自治会長は「映画を通して、西原区の良さが伝わるとうれしい」と話した。

 沖縄や東京を中心に撮影し、ことし12月公開予定。県内では来月14日まで、13カ所での撮影を予定している。田中監督は「沖縄に来ると自然と笑顔になる。そんなパワーを映画を通して表現したい」と語った。