沖縄で新たに131人コロナ感染 宮古島33人、幼小中休校【1月28日朝まとめ】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は27日、10歳未満から90代の131人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち宮古島市は33人で、市中感染が広がっている。県内新規感染者数は、8月9日の156人に次ぐ過去2番目の多さとなった。高齢者施設や精神科病院、教育機関で3件のクラスター(感染者集団)が認定された。宮古島市教育委員会は27日、市内全幼小中学校を28日から臨時休校すると発表した。

 宮古島市内では、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は201・4人に達した。都道府県別で最も多い東京都の54・50人の、約3・7倍に達している。27日現在、市内の療養者数は135人。県立宮古病院に42人、民間医療機関に10人が入院しており、18人が市内の宿泊療養施設を利用している。県は病床の拡大のほか、今月中に宿泊療養施設を80室確保する調整を急いでいる。

 同日までに確認されたクラスターで、豊見城市の高齢者施設で80~90代の利用者13人、沖縄市の精神科病院で30~40代の職員3人と60~80代の患者5人の計8人、うるま市の教育機関で20~30代の学生12人の感染が確認された。いずれも感染経路は判明していない。県内のクラスターは計105例となった。

 27日の新規感染者のうち、65人が既に感染が確定した人との接触とみられ、内訳は施設26人、家庭内24人、知人友人6人、職場6人、飲食1人、調査中は2人だった。市町村別では宮古島市が最多の33人、豊見城市18人、那覇市14人、沖縄市とうるま市で各10人などだった。

 70代以上の新規感染者は38人で、このうち90代が11人。高齢者の感染が多いことに県の糸数公保健衛生統括監は「高齢者の入院も増えている。患者が増加すると医療逼迫(ひっぱく)にもつながるので、高齢者と接する機会のある人は、引き続き対策を徹底してもらいたい」と注意を呼び掛けた。米軍関係の感染者はゼロだった。