沖縄で2人コロナ死亡 16人新規感染 うるま市でクラスター最多64人


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 沖縄県は12日、新型コロナウイルスに感染した2人が亡くなり、新たに10歳未満から80代までの16人が感染したと発表した。累計の死亡者数は99人、感染者数は7960人。クラスター(感染者集団)が発生しているうるま市の医療機関では新たに17人の関連が追加され、感染者が計64人に増え県内で確認されているクラスター120例の中で最多人数となった。

 亡くなったのは、ともに年齢が90歳以上の宮古島市の男性と、うるま市の女性。いずれもクラスターが発生した施設の関係者だった。この2人を含め、新型コロナに感染し亡くなったのは2月に入って9人となっている。

 うるま市の医療機関のクラスターは20代から90歳以上までの64人が感染し、これまで最多だった昨年10月の石垣市の医療機関(55人)を超えた。療養型の患者の多い施設で、外部から派遣された医師らが対応に当たっている。

 新規感染者16人の居住地別は那覇市6人、南部保健所管内4人、沖縄市2人、名護市、うるま市、浦添市、東京都が1人ずつ。直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は13・85人で全国4番目に多かった。

 県独自の緊急事態宣言の解除に関する警戒レベルは、判断指標六つのうち四つが解除の目安となる第3段階以下の水準にある。1週間の新規感染者数は今年に入って初めて200人を切った。

 米軍関係の感染者はゼロだった。