沖縄で13人コロナ感染、2人死亡 飲食店でクラスター発生


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は16日、新型コロナウイルスに感染し、入院していたうるま市の80代と90代の男性2人が14日に死亡したと発表した。死者の発表は7日連続。累計の死者数は104人となった。16日の新規感染者は10歳未満から90代の13人で、累計の感染者数は8008人となり、7千人を超えた1月24日から23日間で8千人を超えた。那覇市の接待を伴う飲食店で女性従業員5人の感染を確認し、県は122例目のクラスターと認定した。

 死亡した80代と90代男性はそれぞれクラスターが起きた高齢者施設に入所しており、施設で感染した可能性が高いという。治療が必要となり、病院に搬送されたが、いずれも14日に死亡が確認された。

 クラスターが起きた那覇市の接待を伴う飲食店は、20~30代女性従業員5人の感染が1月30日~2月5日までに確認された。店舗ではマスクを着用せず会話やカラオケをしていたという。店が濃厚接触者の利用客に連絡を取っている。

 県の警戒レベルを判断する7指標のうち療養者数は最高の「感染蔓延(まんえん)期」だが、減少が続いている。県全体の警戒レベルの第3段階への引き下げについて県の糸数公保健衛生統括監は「1日だけで判断するのではなく、安定的に続くかということもある」と述べ、状況を注視する考えを示した。

 16日には累計感染者が8千人台となったが、1月13日から24日の11日間で6千人から7千人に達したペースに比べ、千人が感染するのにかかった日数は約2倍で、糸数統括監は感染のスピードは緩やかになっているとの認識を示した。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は7・75人で全国9位。米軍関係の感染者は報告がなかった。