沖縄の20年飲酒事故率が最悪を脱却、2年ぶり


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 斎藤 学

 沖縄県警交通企画課は18日、2020年中に発生した交通人身事故に占める、飲酒が絡む事故の構成率を発表した。人身事故が1・60%で全国ワースト9位、死亡事故が9・1%で全国ワースト14位だった。人身事故の全国ワースト1位脱却は2年ぶり。飲酒絡みの人身事故の発生件数は45件で、1990年の統計開始以降で最少となった。

 一方で、人身・死亡事故ともに全国平均の数値を上回った。人身事故の構成率は全国平均の約1・8倍、九州平均の約2・2倍。死亡事故の構成率は全国平均の約1・3倍、九州平均の約1・4倍だった。20年中の酒酔い・飲酒運転による摘発は1429件で、19年の2147件から718件減少した。

 同課は「新型コロナウイルス感染拡大で交通量が減ったことが(ワースト1位脱却の)要因の一つだと考えられるが、全国平均と比べると高い水準が続いており、手放しで喜べない。県民の意識改革を呼び掛け、取り締まりを徹底したい」と警鐘を鳴らした。