那覇市長「違和感ある」 管理久米崇聖会も「残念」 孔子廟訴訟の違憲判決


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判決を受けて「詳細を確認し、改善すべき点がどこにあるのかを検討したい」と述べる城間幹子那覇市長=24日、那覇市役所

 久米至聖廟(孔子廟)のために那覇市が土地を無償提供していることについて、最高裁は24日に違憲と判断した。今後の市の対応が注目されるが、会見を開いた城間幹子市長は、硬い表情で「判決を読んで検討する」と繰り返した。「個人的には違和感がある」と戸惑いも見せた。原告側は「完全勝訴」だと喜ぶ。係争中の久米至聖廟の撤去に関する訴訟にも「影響がある」と強調し、“追い風”となることを期待した。

 久米至聖廟(孔子廟)を巡る最高裁の違憲判断を受けて、那覇市の城間幹子市長は24日、会見を開き「個人的には多少、違和感がある。どの部分を捉えて違憲なのか。判決の内容を見極めたい」と述べた。

 城間市長は「(久米至聖廟は)琉球王国時代から久米地区に存在した孔子廟、明倫堂の歴史や文化を伝えるものとして再建された。管理団体(久米崇聖会)は血縁集団である、門中の構成員の集合体であり宗教的活動を行う団体ではないと訴えてきた」と強調した。「判決の詳細がまだ届いていないので、判決文を読んで改善すべき点がどこにあるのかを検討し、対応していきたい」とした。

 判決に覚えた違和感について「孔子の教えは教科書でも学ぶ。政教分離原則に違反すると判断されたのは、祭礼の部分なのか、孔子の教えを説くことなのか、どれを捉えているのかなと思う」と説明した。

 原告は昨年、孔子廟の撤去を求めて市に土地の明け渡し請求訴訟も起こした。今回の最高裁判決が与える影響について、城間市長は「細かい部分は現時点で申し上げられない」と述べるにとどめた。

 久米崇聖会は「公園使用料の全額免除が政教分離原則に反しないという主張が認められず、大変残念に思っている。判決の内容を精査した上で今後の対応を検討したい」とのコメントを発表した。

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