米兵わいせつ事件 沖縄県議会の抗議決議・意見書要旨


この記事を書いた人 アバター画像 大城 周子
沖縄県議会

 県警は米海兵隊員を強制わいせつ容疑で逮捕した。リバティー制度や新型コロナウイルス感染対策指針に違反していた可能性がある上に、女性に肉体的、精神的苦痛を与えるだけではなく、人間としての尊厳をじゅうりんする犯罪である。
 県議会は事件・事故が発生する度に、綱紀粛正、再発防止、関係者への教育を徹底するよう米軍などに強く抗議してきた。このような事件が発生したことは、米軍における人権教育への取り組みや隊員の管理体制が機能していないと言わざるを得ず、激しい憤りを禁じ得ない。今回の事件に対し厳重に抗議し、下記の事項が速やかに実現されるよう強く要求する。

 1 被害者および家族への謝罪、完全な補償
 2 米軍人・軍属らの綱紀粛正と実効性のある再発防止策
 3 勤務時間外行動の指針の順守
 4 「米軍人・軍属等による事件・事故防止のための協力ワーキングチーム」の早期開催
 5 日米地位協定を抜本的見直し

【関連ニュース】

米兵強制わいせつ事件で抗議決議・意見書を全会一致で可決 県議会「米軍の管理、機能せず」

低空飛行、強制わいせつ…相次ぐ米軍被害に「遺憾」 沖縄県副知事が国へ抗議