「赤犬子」の石碑が除幕 生誕地、三線弾き祝う うるま市・津堅 


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赤犬子生誕の地の石碑が完成し、除幕式で祝う人々=2月21日、うるま市の津堅島

 【津堅島=うるま】三線の始祖とされる「赤犬子(アカインコ)」生誕の地・津堅島にこのほど、石碑と案内板が設置された。島の有志でつくる「赤犬子生誕地整備事業実行委員会」が整備した。2月21日に除幕式が開かれ、関係者が三線を演奏して祝った。3月4日の「さんしんの日」に合わせ、碑の前で演奏会も開く。

 実行委員会の神谷幸一共同代表は「赤犬子の功績は大きく、地球の反対側まで歌三線は届いている。多くの人が訪れる碑になってほしい」とあいさつした。

 赤犬子は、尚真王代(1477~1526年)に王に仕え、詩や音楽、建築など各方面で活躍し、三線の始祖ともされる。

 津堅島には「身ごもった読谷村楚辺の女性が、身の危険を避けるため津堅に渡り、島のシヌグガマで生んだ子が赤犬子」という伝承がある。

 シヌグガマは周囲に台風で打ち寄せられた岩が転がり、整備が必要な状況だった。石碑建立に賛同する人々から寄付が集まり、周辺整備に活用した。除幕式で個人・団体6者に感謝状が贈られた。

 

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