21日センバツ具商初戦へ両監督に聞く 具商・喜舎場監督「相手のくせ見極め、ペースつくる」 八戸西・小川監督「まず先制点。長打に期待」


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 選抜に初出場の具志川商は大会第3日の21日第1試合(午前9時開始)で、同じく21世紀枠で初出場の八戸西(青森)と対戦する。

 東奥日報社の協力を得て八戸西の小川貴史監督と、具志川商の喜舎場正太監督に相手チームの印象や勝利へのポイントなどを聞いた。

初の甲子園に意気込む具志川商の喜舎場正太監督=1月、うるま市の同校(大城直也撮影)

◆具志川商・喜舎場正太監督

 ―対戦相手の印象は。

 「打率3割5分で、盗塁でも積極的に走っている印象。うちと似たようなスタイルだと思うので、いろいろ準備してきたことが本番で出せるかが重要」

 「長身の福島蓮投手対策として、打撃投手を台に立たせて角度のある球を打つ練習などをしてきた」

 

 ―トレーニングの成果は。

 「下半身強化や振り込みでどこからでもチャンスメークできる打線に仕上がってきた。状況に応じた打撃が、甲子園で出せるかが大事になってくる」

 

 ―キーマンの選手は。

 「新川俊介投手は投打で好調。控え投手の田崎陽誠も試合を重ねて制球力が増し、成長著しい。打撃では、例年以上に振り込んできた分、打球速度や飛距離など全体的な底上げができた。練習試合で、複数の本塁打など目に見えて長打が出てきた。あとは本番に向けた調整力が問われる」

 

 ―理想の展開は。

 「好投手がいるので早い段階から(投手の)くせを見極め、自分たちのペースをつくる。失点も覚悟しているが、5点取れれば勝利も大きく近づくので立ち上がり(の攻撃)が重要」

 

 

 

初戦の意気込みを語る八戸西の小川貴史監督=8日、青森県八戸市の八戸高等支援学校(東奥日報社提供)

◆八戸西・小川貴史監督

 ―具志川商の印象は。

 「新川俊介投手を中心に、能力の高い選手がそろっている。チームとして一つにまとまっている」

 「新川投手はスライダーの切れが鋭い印象がある。新川投手を想定してスライダーを打ち込む練習に取り組んでいる。彼をどう攻略するかが一つのポイントになる。打者では(秋季4番の)狩俣伊吹選手がよく打つし、盗塁も多く攻撃の中心になると感じている。(狩俣の)出塁を抑えることが目標」

 

 ―冬のトレーニングを経て、チームの変化は。

 「体が一回り大きくなった選手が多い。投打どちらも力強さが加わった」

 

 ―投打でキーマンとなる選手は。

 「投手と野手を兼任する広田大和は、秋季は登板が少なかったが冬場は投手としての練習も積んできた。エース・福島蓮に次ぐ投手になるだろう。打撃では、広田と下井田大和の2人。冬の振り込みで打球も力強くなった。どちらも長打が期待できる」

 

 ―理想のゲーム展開は。

 「先制を奪い、流れをつかめばチームも勢いづく。まずは先制点を挙げる」

 

 

具志川商、21日のセンバツ初戦の見どころ

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ターニングポイントは夏の敗戦 「具商リズム」覚醒の瞬間<具商・初センバツ 全員力で挑む>上

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初回攻撃を支える足攻 「仕掛ける」技術上げ<具商・初センバツ 全員力で挑む>中

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主戦の新川、冬の鍛錬で進化 勝てる投手へ<具商・初センバツ 全員力で挑む>下

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