水路からPFHxS 泡消火剤流出の空自那覇内で 那覇市が検出


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 航空自衛隊那覇基地からの泡消火剤流出事故を巡り那覇市が実施した基地内水路の水質検査で、水路下流から有機フッ素化合物のPFHxS(ピーエフヘクスエス)が1リットル当たり180ナノグラム検出された。上流からは同4・6ナノグラム検出された。市が8日、ホームページで発表した。PFHxSは環境省の暫定指針値が定められていないが国際的に規制対象へ追加しようとする動きがある。 

 市は3月12日に水路から採水した。4月7日にはPFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)の数値を先に発表し、下流から暫定指針値を超える1リットル当たり360ナノグラムが検出された。

 6:2FTSは上流で1リットル当たり0・2ナノグラム、下流で同7・9ナノグラム検出された。6:2FTSは泡消火剤から生成されるため、PFOSが6:2FTSと共に検出された場合、消火剤の影響だと示唆される。

 市の担当者は、PFHxSの数値の評価について「国の指針値が示されていないため判断できないが、6日に那覇基地に対して(住民への説明や水路の定期モニタリングなどを)要請している」と話した。

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