沖縄で変異株40人確認 新型コロナの新規感染者は103人


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 沖縄県は感染力の強い新型コロナウイルスの「N501Y」変異株が16日までに新たに40人に見つかったと発表した。県の糸数公医療技監は「国は5月までに『(N501Y変異株に)ほぼ置き換わる』としているが、そうならないように県全体の感染を抑える必要がある」と強調した。16日発表の新規感染者は10歳未満から90代までの103人だった。 

 県によると、15日に県衛生環境研究所で4月7~12日に感染が判明した83人の検体を調べたところ、約2割の19人にN501Y変異株が見つかった。県外の検査機関による検査でも97人のうち21人にN501Y変異株が見つかり、計40人に確認された。県は来週から同研究所での変異株検査を週1回から2回に増やす。N501Y変異株の累計は計74人。このうち英国型は2人、判定不能が1人。

 県衛生環境研究所の検査でN501Y変異株が見つかった感染者の居住地は、南部保健所管内が10人、中部保健所管内が6人、北部保健所管内が3人。年代別では20代5人、50代と10代各4人、40代3人、30代2人、70代1人。

 これとは別に、国立感染症研究所に県内の3月分の検体を送って調べた結果、98人のうち79人に、従来株よりワクチンの効果が低下する可能性が指摘される「E484K」変異株が見つかった。

 陽性率は80・6%に上り、糸数技監は「県内では、従来株からE484Kが主流になってきている」との見方を示した。

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