日米国旗サイズ、日ごとに違い…米軍基地の掲揚ルールと「黒い旗」の正体


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
米軍が掲げている日米両国旗とPOW・MIA旗(米国旗の下)=1月、米軍牧港補給地区

 米軍基地のそばを通る時、目に飛び込んでくる「日の丸」と「星条旗」は、日によって大きさや掲げ方が異なっている。両国旗の大きさは3種類あり、明確なルールに基づいて掲げる旗が決まるという。2021年に入ってからは黒い旗も常時、掲げることになった。

 米海兵隊によると、平日は中型の旗(縦3メートル、横5・8メートル)を掲揚する。悪天候の日は小型(縦1.5メートル、横2.7メートル)になる。特大旗(縦6メートル、横11.5メートル)は日曜日や祝祭日だ。

 米国旗の下に付いている黒い旗は「POW」「MIA」と記され、戦争で捕虜や行方不明になった兵士を忘れないという意味を込めている。

 従来は退役軍人の日や独立記念日など特定の日に掲げるものだったが、19年11月に成立した米国内法で毎日掲揚することが決められた。

 政府要人や多数の米国人が亡くなった場合は、それぞれ高さを落として半旗にする。海兵隊員と日本人警備員が毎日午前8時に掲揚し、日没に降ろすという。国旗の掲揚と同時に、各基地は両国歌を流している。

 普天間飛行場では音量が大きすぎて基地外にまで聞こえ、騒音問題となっている。

【注目記事】

▼沖縄を代表するグルメと言えば…ステーキ!戦後、アメリカから持ち込まれ県民に 〈平成・沖縄生まれ「食」③〉

▼謎の地下室を発見 人気ソーセージ店の店舗下 クラブ跡か 沖縄市

▼普天間滑走路、米軍がスーパーボウルに合わせ休止 入試中や夜も飛ぶのに…