聖火リレー2日目スタート 沖縄戦激戦の地で平和願い出走 糸満


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2日目の聖火リレーがスタートし、笑顔で走り出す友利晟弓さん=2日午前9時31分、糸満市摩文仁の平和祈念公園(大城直也撮影)

 沖縄県内での東京五輪の聖火リレーは2日午前、2日目がスタートした。会場の糸満市摩文仁の平和祈念公園では午前9時半、豊見城市の友利晟弓(ともり・なるみ)さん(16)がトーチを手に走り出した。新型コロナウイルスの感染拡大で沖縄本島の公道でのリレーは中止となり、同公園内を周回するコースを走る。

 摩文仁は1945年の沖縄戦終盤に激戦が繰り広げられた地。沖縄の日本復帰前にあった64年の東京五輪聖火リレーでもコースとなり、摩文仁で父親を亡くした青年らも出走した。
 
 2日の出発式で、県の照屋義実副知事は「(聖火リレーが中止になった)宮古島の皆さんの分までトーチをつないでもらえたらと思う。聖火リレーがウチナーの歴史に刻まれるとともに、世界の恒久平和につながることを祈念する」とあいさつした。

 2日午後には座間味村でサバニによるリレーが予定され、最後は平和祈念公園内で残りの区間を駆け抜け、到着セレモニーで次のリレー地の熊本県へと送り出す。

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