サンゴ産卵…辺野古建設の傍らで「大浦湾の豊かな自然を見て」


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産卵するサンゴ。「バンドル」が水中に漂う=27日午後8時50分ごろ、名護市大浦湾のチリビシ(ダイビングチーム・レインボー提供)

 【名護】ヘリ基地反対協議会のダイビングチーム・レインボーが27日夜、名護市の大浦湾にあるポイント「チリビシ」で、サンゴの産卵を撮影した。枝状のミドリイシ属とみられる。撮影した吉岡千絵さん(42)は「大浦湾の豊かな自然を今後も残し、多くの人に見てほしい」と話した。

 サンゴの産卵を撮影したのは、辺野古の新基地建設現場の臨時制限区域から約1・5キロの地点。吉岡さんによるとサンゴは直径2~3メートルの平たい円形で、周辺にも同程度の大きさのサンゴが広がっていた。

 卵と精子が入ったピンク色のカプセル「バンドル」が水中に漂い、しばらくすると無数に増えていったという。チリビシ一帯は、長さ約50メートルのアオサンゴ群集があることでも知られる。

 

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