沖縄県は31日、6月中旬をめどに本島中南部に設置する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場について、那覇市の県立武道館アリーナ棟と宜野湾市の沖縄コンベンションセンターに決定したと発表した。高齢者への接種を加速させるため、センター2カ所を3カ月設置する。平日最大500人、休日最大千人の接種が可能だ。
玉城デニー知事は31日、県庁で記者会見を開いてコロナ対策の進展状況を報告した。10歳未満や10代の感染者が急増していることを受け、学校関係の感染者が出た場合、当面の間、クラスなどの単位を対象に広くPCR検査を実施する考えを示した。学校現場で唾液を取って検査に送るなど、迅速な検査体制に向けて「学校PCR支援チーム」を設置する。
31日から本土との直行便がある宮古空港と下地島空港、新石垣空港でのPCR検査の受け付けを始めた。6月3日から検査を開始する。県は本来、出発地での検査と陰性確認を呼び掛けている。事情があって出発地で受けられない人を対象に離島空港での検査体制を設けた。
また、入院が必要な患者を一時的に待機する場所を設ける方針も示した。場所や設置時期は決まっていないと説明した。
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