激しい地上戦が繰り広げられた沖縄戦の爪痕は県内各地にまだ残っています。沖縄戦や沖縄戦後史について学べる資料館や戦跡の一部を紹介します。
※新型コロナウイルスの影響で閉館している施設があります。訪れる時には各施設へお問い合わせください。
県平和祈念資料館(糸満市)

住民の視点で沖縄戦を伝える資料館です。2階は沖縄戦や戦後の歴史を多くの資料や証言で伝え、1階は世界の紛争や環境問題などを紹介しています。
大人300円、学生150円。午前9時〜午後5時。年末年始休館。TEL 098(997)3844。
ひめゆり平和祈念資料館(糸満市)

ひめゆり学徒隊の戦争体験を証言や映像で伝え沖縄戦で命を落とした学徒らの遺品や遺影などを展示しています。
大人450円、高校生250円、小中学生150円。午前9時〜午後5時25分。年中無休。TEL 098(997)2100。
対馬丸記念館(那覇市)

子どもらを乗せて疎開し、米軍の攻撃で沈没した対馬丸の資料館。生存者の証言や模型などを展示し、疎開学童の戦争を伝えています。
大人500円、中高生300円、小学生100円。午前9時〜午後5時。木曜、年末年始休館。TEL 098(941)3515。
県立一中学徒隊資料展示室(那覇市)

鉄血勤皇隊や通信隊として戦場に駆り出されて亡くなった県立第一中学校(現首里高)の生徒らの遺影や遺書などの実物資料を展示しています。
入館無料。月曜〜土曜の午前10時~午後4時。日曜祝祭日、年末年始休館。TEL 098(885)6450。
慶良間チージ/シュガーローフ(那覇市)

おもろまち駅近くのにぎやかな那覇新都心に米軍が「シュガーローフヒル」と呼んだ、日米両軍が激しい攻防を繰り広げた場所があります。
安里配水池タンクのある丘で、現在は「慶良間チージ(シュガーローフ)の碑」が建っています。
南風原文化センター(南風原町)

「沖縄陸軍病院南風原壕」の再現模型、砲弾を受けた壁などを展示しています。
一般300円(町外)、中高生200円(同)、小学生150円(同)。午前9時〜午後6時。水曜、年末年始休館。TEL 098(889)7399。
沖縄陸軍病院南風原壕群20号(南風原町)


沖縄戦当時、病院として使われた沖縄陸軍病院南風原壕群20号には多くの傷病兵が運び込まれ、ひめゆり学徒隊として動員された女子学徒らが手当に当たっていました。臭いも戦争を伝える大切な「証言」の一つとして、戦時中の病院の臭いを再現しました。
午前9時〜午後5時。水曜、年末年始定休。TEL 098(889)7399。
アブチラガマ(南城市)

全長約270メートルの自然洞窟。陣地、病院、避難場所として使われ、負傷兵で埋め尽くされたといわれます。
高校生以上300円、小中学生150円。午前9時〜午後5時。年末年始休み。要予約。問い合わせは糸数アブチラガマ案内センターTEL 098(852)6608。
魂魄の塔(糸満市)

終戦直後の1946年に建てられました。生き残った人々が南部の野に散らばる遺骨を拾い集めて納めました。
「沖縄県の碑」とも言われ、多くの人が足を運び、手を合わせています。
嘉数高台公園(宜野湾市)

日本軍が使用したトーチカや陣地壕が残っています。
展望台に上ると、住宅地と隣接する広大な米軍普天間飛行場が一望できます。
佐喜眞美術館(宜野湾市)

丸木位里・俊夫妻の「沖縄戦の図」など地上戦が題材の絵画を常設展示しています。
大人800円、大学生・シルバー700円、中高生600円。小人300円。午前9時半〜午後5時。火曜、旧盆、年末年始休館。TEL 098(893)5737。
道の駅かでな(嘉手納町)


米軍嘉手納基地は、1944年に日本軍が建設した「中飛行場」を1945年4月に上陸した米軍が占領して、整備拡張した基地です。現在の総面積は19.86平方キロメートルで、東京ドーム420個分の大きさ。3700メートルの滑走路を2本備え、約200機の軍用機が常駐する極東最大の空軍基地と言われています。
道の駅かでな4階には展望場があり、広大な基地の様子が一望できます。午前9時〜午後6時。定休日なし。TEL 098(957)5678。
沖縄市戦後文化資料展示館ヒストリート(沖縄市)

米軍基地を抱える沖縄市の戦後の歩みを通して、沖縄の戦後史や文化を学ぶことができます。
入館無料。午前10時〜午後6時。月曜、祝日、慰霊の日、年末年始休館。TEL 098(929)2922。