沖縄県今帰仁村と名護市にまたがる「オリオン嵐山ゴルフ倶楽部」で計画されている北部テーマパーク事業について、事業を計画するジャパンエンターテイメント(名護市)は3日までに、環境影響評価(アセスメント)の準備書を取りまとめ、公告・縦覧を3日から開始した。しかし、記載内容にミスがあることが判明し、修正の上で再度、公告・縦覧の手続きをとることになった。
3日から今帰仁村役場、名護市役所、本部町役場や3市町村の公民館など合計10カ所で縦覧し、今帰仁村のウェブサイトにも掲載した。準備書の中で、年間利用者について「1年目の想定入場者数を230万人程度と算出した」と記載していた。同社によると「環境影響度調査の際に試算値として使った複数の数字の一つが、手違いで想定数として記載されてしまった」という。
同社は準備書を回収してウェブ上からも削除した。再度製本をするため、当初の日程より1週間程度遅れるという。17日以降、本部町と名護市、今帰仁村の合計5カ所で実施予定だった地域住民への説明会についても、日程を組み直す。
県環境政策課によると、修正されるのは環境影響の評価に関わる部分ではなく、公告・縦覧の開始に手戻りが生じる以外は調査に影響はないという。
準備書ではアトラクションについては「大自然の中で自走式の乗り物に乗って楽しむ体験施設」などと記載し、詳細は明らかにしていない。同社の担当者によると詳細な内容の発表は開業直前になる見込みという。
同社は22年の夏から秋ごろに本格的な着工を予定している。施工計画として、約3年4カ月を予定している。開業は2025年前後を予定しているという。
【関連記事】
▼カジノ導入否定 沖縄の新テーマパーク 森岡CEO「五感訴える施設に」
▼森岡毅CEOの刀社と資本提携した大和証券、それぞれ語ったことは…
▼那覇空港道26年に全線開通へ 名護東道路は今夏の暫定全線開通を目指す