沖縄県内41市町村の65歳以上を対象にした新型コロナウイルスワクチンの「広域接種」が15日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで始まった。那覇市の県立武道館でも22日から開始する。
コンベンションセンターでは15日午後6時から、事前に予約を入れていた県内の高齢者が検温や医師の予診の後に接種を受けた。副反応がないか確認するため約30分待機し、2回目の接種の予約を済ませて家路についた。
浦添市から訪れた男性(68)は、同市の接種の予約受付が80歳以上からだったため対象外となり、県が運用する広域接種を予約した。「インターネットでスムーズに予約ができた。ウイルスは集団防衛が大事なので、皆で力を合わせて止めたい」と話していた。豊見城市の女性(69)は「障がいのある息子がデイサービスに通っており、安心して施設に通えるよう一日も早く受けたかった」と、ほっとした様子だった。
県の広域接種は市町村が実施中のワクチン接種と時間帯をずらし、平日午後6~9時、土日午後3~9時に運用している。6月分の予約は15日時点で県立武道館で5050人全てが埋まったが、コンベンションセンターは総枠8060人のうち予約は58・4%(4709人)で空きがある。
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