そのガードレールは誰を守る? 歩道側にはないのに基地側にあるのはなぜ?


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宜野湾市の市道宜野湾11号で、歩道側(左)ではなく、米軍普天間飛行場のフェンス沿いに設置されているガードレール(右)=15日、同市宜野湾

 【宜野湾】米軍普天間飛行場東側に隣接する宜野湾市の市道宜野湾11号では、ガードレールが歩道側ではなく、基地のフェンス沿いに設置されている。市の石川康成建設部長は22日の市議会一般質問で、ガードレールは沖縄防衛局が軍用地への侵入を防ぐため設置したことを明らかにした。宮城司氏(絆輝クラブ)の質問に答えた。周辺住民からは「なぜ歩行者より基地を優先するのか」と疑問の声が上がる。

 市によると、フェンスとガードレールの間は維持管理用の緩衝地帯「クリアゾーン」と呼ばれる軍用地。約3メートルの幅があり芝生となっている。ガードレールには「無断で立ち入ることはできません」と呼び掛ける看板が設置されている。周辺住民は「人が歩く所にガードレールがないのは、意味がないのではないか」と疑問を呈した。

 市はガードレールを設置する基準として、事故が多発、または多発する恐れがある道路で、被害防止の効果があると認められる区間としている。
  (金良孝矢)

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