新型コロナウイルスの感染防止対策のため、県内で行われているワクチン接種には副反応が報告されている。県によると、16日までに、アナフィラキシーを含む副反応が疑われる事例が計23件あった。そのうち、2人が死亡したが、接種との因果関係は不明としている。また、接種後に2人が入院したが、すぐに退院したという。
副反応のないワクチンはない。新型コロナウイルスの感染防止のために接種が進むファイザー製とモデルナ製も副反応がある。接種箇所の腫れをはじめ、冷や汗、筋肉痛、発熱などが確認されている。医師によると、市販の痛み止めや解熱剤など使っても良いという。
アナフィラキシーについては、接種前の予診でアレルギーの有無などが確認され、対象者は接種後15~30分は待機することになっている。症状が起きても現場の医師が対応する。
副反応が続いたため、医療機関を受診した場合は、国の予防接種健康被害救済制度に基づき、市町村を通して国に申請し、審査で認定されれば自己負担分が支給される。死亡の場合も同様の手続きで、認められれば死亡一時金4420万円が支給される。必要書類などは、病院側から市町村や国に提出されるという。
厚労省の23日の専門家部会では、ファイザー製のワクチン接種後に亡くなったのは277人と報告された。接種との因果関係が認められた事例はない。
副反応については、県新型コロナウイルスワクチン専門相談コールセンターが平日と休日の午前9時~午後5時まで相談を受け付けている。問い合わせは(電話)098(894)4856。
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