琉球新報社 沖縄県立中部病院の新型コロナウイルスクラスターの公表遅れを巡り、県病院事業局は2日、6月10日に中部病院側に送信したメール1通を公開した。
病院側はこのメールを根拠に、翌11日に予定していたクラスター公表に関する記者会見の中止を決めたが、メールの文中には「メディアも一定コントロールされている」との現状認識を示す文言が含まれていた。
メールの作成者は、県病院事業総務課の中矢代真美医療企画監。「メディアも一定コントロールされている」中でクラスター公表に至ることで、メディアで過剰に取り上げられ、コロナ対応に当たる病院の努力が報われないと受け取られる可能性があり「注意が必要」という内容になっている。その上で、中部病院が取材に応じるのならば、病院事業局としても尊重するとした。
2日の記者会見で、中矢代企画監はメールの文言について「私個人の誤り。深くおわび申し上げる」と述べた。
【関連記事】
▼【沖縄県のメール全文】「クラスター公表基準満たさぬ」「メディアもコントロール」
▼県「会見止める意図なかった」 6月10日に副知事にクラスター人数報告
