そつのない攻撃と好投する投手陣を中心とした堅い守りで、沖縄尚学が選手権沖縄大会の連続優勝に王手を掛けた。
チームの大黒柱は遊撃手の仲宗根皐主将だ。比嘉公也監督からも「仲宗根が攻守ともにチームを引っ張ってくれている」との折り紙付きだ。
ここまで毎試合安打を放ち打率は6割。準決勝は2打数2安打2打点と上位打線としての役割を果たし、守りでも見せた。六回1死一塁で、外野へ抜けそうな強い打球に飛びつく好捕で、流れを断ち切った。
仲宗根には忘れられない一戦がある。今春の県大会決勝の興南戦だ。興南の継投策で打線は沈黙。0-4と完封負けを喫した。「なぜ負けたのか。どうしたら勝てるのか、常に考えてきた」。グラウンドに決勝戦のスコアボードを掲示して、敗戦の悔しさを原点にバットを振り込んだ。
夏に向け2死からでも粘りを見せる打撃や、どこからでもつなげられる打線を目指した。「ライナー性の打撃を全員が常に意識している」と春に得た課題を修正し、勝ち上がる度に手応えもつかんでいる。春の敗戦を糧に、甲子園までのあと1勝を全力でつかみに行く。
(上江洲真梨子)
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