沖縄県、21日からワクチン第3会場で接種 那覇市がファイザー製提供


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
記者会見する玉城デニー知事=2021年7月19日午後4時半すぎ

 沖縄県の玉城デニー知事は19日、県庁で会見を開き、県が那覇市若狭の那覇クルーズターミナルに設置する3カ所目の新型コロナウイルスワクチン接種会場を21日から運営開始すると発表した。15日開設予定だったが、国からのワクチン供給が不足しているとして延期していた。

 県によると、対象は那覇市在住・在勤のエッセンシャルワーカーで、当初は1日500人ペースを想定する。モデルナ製ワクチンの供給不足を補うため那覇市からファイザー製ワクチンの提供を受ける。玉城知事「那覇市は人口規模が県内で最も大きい。多くの事業所が所在し、昼間人口も多く、活発な経済活動が見られ、さらには県外からの来訪者も多い」と説明した。

 玉城知事は7月1日まで継続していた新規感染者の減少傾向が7月13日ごろから増加に転じたとして、「私の認識では第5波の入り口にもしかしたら立っている。これから東京五輪も開催する。お祭りの雰囲気も漂うかもしれないが、新型コロナは人と人の接触から感染する。応援は自宅でお願いしたい」と求めた。

 また、玉城知事は飲食店に対する営業時間短縮要請などに応じない134店舗に対し、30万円以下の過料を科す手続きに入る考えを明らかにした。「県としては手続きを進めざるを得ないと考えており、非常に残念だ」と話した。

 

【関連記事】

▼現在の接種ペースだと…沖縄は年末まで緊急宣言 徳田医師らがシミュレーション

▼【図でわかる】免疫いつから?持病ある人は? ワクチン接種Q&A

▼コロナ死者の92%が70代以上 保健所別は中部が37% 沖縄県がデータ公表

▼沖縄のワクチン2回接種済10.49% 全国より低水準【市町村別の一覧表】

▼【写真特集】コロナ禍でも人気 沖縄・超高級ホテルの世界