沖縄県の新型コロナウイルス感染者数が過去最多の602人に上ったことを受け、玉城デニー知事は4日夜に記者会見を開き、「今般の感染拡大は規模も速度も過去のものとは比較にならない」と危機感を示し、全県民に感染対策をあらためて見直し、対策を徹底するよう呼び掛けた。
県の疫学統計解析委員会の分析によると、1人の感染者が平均何人にうつすかを示す実効再生産数(週当たり)は2・43に悪化。この勢いで感染が拡大すると、今週の新規感染者数は4500人~6000人に上り、県内の医療提供体制に深刻な影響を与える可能性が目の前に迫っている。
感染者数602人の内訳は、20代が最も多く、157人となったほか、10代未満も64人に上り、家庭内で家族感染が広がっている。玉城知事は「保育や学童で、(職員などに)ワクチンを優先的な接種をしていただけるよう取り組み、子どもたちを守る体制づくりは全庁体制で取り組んでいく」と強調した。
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