【一覧表付き】沖縄の大型施設、分かれる休業判断 7~15日、土日祝日の対応は?


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 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、床面積千平方メートルを超える民間の大規模施設を対象に県が発出する土日・祝日の休業要請が、7~15日に実施される。食料品など「生活必需物資」を取り扱う店舗は休業要請の対象から外れるほか、「生活必需品」の線引きが明確でないこともあり、大型ショッピングセンターは企業や店舗によって営業判断が分かれている。映画館やボウリング場などは多くが要請に応じて週末休業とするのに対し、スポーツジムは「平日の利用者が増え、かえって感染拡大を促進してしまう」とする施設もある。

 西村康稔経済再生担当相は5日の会見で、県が感染対策として大規模施設に要請している7~15日の土日祝日の休業要請を評価した上で、「(国として)支援を行っていく」と述べ、県内事業者への支援拡充に前向きな姿勢を示した。

 県内の大手小売り各社は5日までに対応を発表した。サンエーは、全県から人が集まる浦添西海岸パルコシティと那覇メインプレイス、感染が拡大している中部地域の具志川メインシティの3施設で、大部分の専門店と衣料フロア、外食店舗を週末休業とする。

 6月の要請時に休業した西原シティ、経塚シティ、宜野湾コンベンションシティの3施設は、客から不便さを指摘する声もあったことから営業を継続する。担当者は「感染拡大防止と、小売業として買い物客の生活を支える両面から対応を検討した」と話した。

 イオン琉球は前回同様にイオン那覇店、南風原店、北谷店、具志川店、名護店の5カ所のショッピングセンターで、生活必需品以外の販売店を週末休業する。アミューズメントやジュエリー店が休業の対象となる。

 百貨店のデパートリウボウは、館内の宝飾店や美術サロンなど6店舗が週末休業する。

 イーアス沖縄豊崎はスーパーやドラッグストアなど数店舗を除いて休業し、沖縄アウトレットモールあしびなーも一部飲食店を除いて休業する。

 各社とも、食料品などを扱うスーパー部分は基本的に通常営業する。

 ボウリング場協会に加盟するボウリング場7カ所は期間中の土日祝日を臨時休業する。米須義明会長は「大変だが、休業要請に従う。一日も早く普通に営業したい」と話した。

 スポーツジムは、スカイウェルネススポーツが休館を発表した。一方、スポーツパレスジスタスやコナミスポーツクラブ、ガルフスポーツクラブは通常通りの営業を発表している。

 ガルフはホームページで「時短や土日休業をすることで平日の利用者が増え、かえってより密な状況をつくり感染拡大を促進してしまう恐れがあると判断した」と説明。感染防止対策をとって通常営業するとしている。

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