沖縄、療養者数も最多更新4734人 新規感染574人で日曜最多(8月9日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は8日、10歳未満から90代の574人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者では過去3番目の多さで、日曜日としては過去最多となる。先週日曜日の367人から1・56倍となっており、県の糸数公医療技監は「このままのペースで行くと、(来週は)1週間の感染者数がさらに上回る可能性がある」と危機感を示した。

 感染者は、20代が156人、30代103人と若い世代で多く、家庭内感染も138人と高止まりしている。入院患者は606人(重症15人、中等症459人)で、病床占有率は79・4%となった。県によると、自宅や宿泊療養ホテルの患者が夜間に症状が悪化する事例も増えているという。夜間は入院調整が難しく、入院待機ステーションに搬送される件数が増えている。

 療養者数も4734人と最多更新を続けており、直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者も233・47(全国1位)と伸び続けている。

 自宅療養者も1971人と増加する一方、患者の体内酸素飽和度を計り、入院の必要性を検討するために貸与しているパルスオキシメーターの返却率が悪いという。糸数技監は「多くの人に配布して自宅療養を強化するためにも、早めに返却してほしい」と呼び掛けた。