沖縄の緊急宣言、9月12日まで 新規感染は339人 本島で重症一時満床に(8月17日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真

 政府は16日、沖縄などに発令中の緊急事態宣言の期限を8月31日から9月12日に延長する方針を固めた。県は16日、10歳未満から90歳以上の計339人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。月曜日では過去最多となった。15日午後6時には、重症者と酸素投与が必要な中等症患者を受け入れる本島内の病床が一時的に満床となった。16日も引き続き満床に近い状態となっている。

 新たにうるま市の80代女性の死亡が確認された。県内の累計死者数は246人となった。

 16日までの直近1週間の新規感染者は4175人となり、療養者数は5542人となった。このうち自宅療養者は2269人で過去最多を更新した。入院者は病床781床に対し649人で病床占有率は83・1%、重症者は35床に対し20人で、重症者用病床占有率は57・1%だった。

 ただ、この占有率は宮古島や八重山も含まれており、沖縄本島だけの占有率が分かりにくくなっている。沖縄本島内では15日に重症者と酸素投与が必要な中等症患者を受け入れる本島内の病床が一時的に埋まり、患者が入院待機ステーションに運ばれたという。16日朝には医療機関に入院できたという。

 16日の新規感染者は年代別では20代が83人で最多、次いで10代が60人、30代が51人などとなった。30代以下で全体の65%を占めた。

 新規感染者のうち推定感染経路が判明したのは138人。内訳は家庭内73人、職場22人、施設内21人、友人知人20人、会食1人、その他1人。残り201人は現時点で感染経路は分かっていない。

 15日の新規感染者数は661人で、前週日曜の574人より87人多く、日曜日としては過去最多だった。

 米軍関係は新たに15日に18人、16日に24人の感染者を確認した。累計1823人となった。

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