沖縄、ワクチン対象12歳に引き下げ 20~30代対象に予約なしの優先接種も


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若年層の接種促進を呼び掛ける玉城デニー知事=30日、県庁(代表撮影)

 沖縄県は30日、那覇市と宜野湾市の3会場で実施している新型コロナウイルスのワクチン接種の対象を18歳以上から12歳以上に引き下げると発表した。3会場の接種体制を拡充し、9月8日から週2回、20~30代を対象にした予約なしの優先接種も実施する。玉城デニー知事は30日に記者会見し、県がワクチン接種加速化の基本方針に盛り込んだ目標達成に向け「市町村と協力して進めたい」と語った。 

 県の3会場で接種を受けるためには市町村が発行した接種券が必要となるが、10代への配布が完了していない自治体もある。玉城知事は「若い世代にどこまで接種券を発行するか、市町村の方針に沿って運用することになる」と説明した。

 県の接種会場で使用する米モデルナ製ワクチンは、これまで18歳以上が対象だった。県立武道館(那覇市)と沖縄コンベンションセンター(宜野湾市)の「広域ワクチン接種センター」では8月31日から、12歳以上を対象に9月前半分の予約を受け付ける。1週間当たりの接種回数も拡充し、1会場4500回から7700回に増やす。平日の運用のうち、9月8日以降の水曜と木曜は開始時間を現行の午後6時から午後3時に前倒しする。

 米ファイザー製ワクチンを使用してきた那覇市若狭の接種会場「クルーズターミナルセンター」でも、今後はモデルナ製に切り替える。接種対象はエッセンシャルワーカーから一般県民に拡大。今後は12歳以上を対象に1日当たり1500回の接種を目指す。9月6日の接種開始に向け、同3日から予約を受け付ける。

 若年層への接種を促進するため、9月8、11、15日には県立武道館、沖縄コンベンションセンターの2会場で20~30代を対象とした優先接種を実施する(15日は県立武道館のみ)。予約制ではなく、当日整理券を配布する。接種人数は1会場当たり1日100~200人で、9月後半も水曜と土曜に続ける予定。


 

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