琉球新報社 
東京メトロポリタンテレビジョン（東京MXテレビ）の「ニュース女子」は2017年1月2日、東村高江の米軍ヘリパッド建設に反対する市民をテロリストに例える内容の特集を放送した。市民らは暴力や犯罪行為をいとわない集団と印象付けられ、ヘイトスピーチや差別に反対する団体「のりこえねっと」共同代表で在日3世（韓国籍）の辛淑玉氏は名指しで「黒幕」と批判された。放送倫理・番組向上機構（BPO）の放送倫理検証委員会は17年12月14日、同番組について「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を提出。18年3月8日にはBPO放送人権委員が辛氏への人権侵害を認定した。
辛氏は18年7月31日、番組制作会社DHCテレビジョンと司会の長谷川幸洋氏に慰謝料を求め、東京地裁に提訴した。裁判中に長谷川氏は辛さんらの抗議で「ジャーナリスト生命が脅かされた」たとして反訴した。21年9月1日に判決が出た。問題の放送から約4年8カ月が経過していた。
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