高校総体の沖縄高校生ら17人がコロナ 現地で感染か


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沖縄県庁(資料写真)

 沖縄県教育委員会は3日、北信越地方で開催された全国高校総合体育大会(インターハイ、7月24~8月24日)に参加した生徒16人と引率教諭1人の計17人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。生徒と教諭は沖縄を出発する前のPCR検査で全員陰性だったため、県は「現地で感染した可能性が高い」と見ている。

 県教委によると、参加競技の大会を終えた8月下旬の夜に複数の生徒が体調不良を訴えた。生徒らは病院でPCR検査を受け、6人の陽性が判明した。その後、他の生徒と引率教諭もPCR検査を受け、11人が陽性となった。生徒らは軽症や無症状だったため、病院やホテルで療養した。

 生徒らが在籍する学校は、現地に教頭を派遣して対応に当たった。感染した生徒全員の陰性を確認した9月2日、生徒16人と教頭が沖縄に帰り、3日から学校に登校している。引率教諭は保健所の指示で現地に残り療養している。

 大会実行委員会は会場での検温や手指消毒の徹底、チームごとの控室を用意するなど感染対策をしていた。宿泊は大会前半はホテルで1~2人部屋、後半は温泉宿に移動し5~6人1部屋だった。同じ部屋での感染かは分かっていない。

 県教育庁保健体育課の城間敏生課長は「今後の県外大会に向けて大会主催者や配宿業者、大会実行委員会に宿泊先での部屋割りや食事の工夫、会場でのさらなる感染対策を徹底するよう関係団体などと連携し、強く申し入れる」と話した。

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