ふるさと納税で野良猫を減らそう 保護団体を支援 八重瀬町が沖縄初


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
八重瀬町が保護猫活動のための費用を募る「ふるさとチョイス」のページ

 沖縄県八重瀬町はこのほど、県内で初めてふるさと納税を活用して、町内の動物愛護団体を支援する試みを始めた。寄付金は野良猫の不妊・去勢手術をして、元の居場所に帰し見守る「さくら猫」活動に取り組む動物愛護の会アベニール(石垣深樹代表理事)=町具志頭=の活動資金に充てる。町の担当者は「全国から寄付が集まってきている。しっかり活用し県内初の取り組みを継続していきたい」と寄付を呼び掛けた。

 町には毎年、住民から野良猫に関する苦情が寄せられているという。町は2017年から、140匹の野良猫の不妊・去勢手術を実施してきた。だが、手術費用や猫を保護する施設の維持費などに費用がかさむため、広く寄付を募ることのできるふるさと納税の活用を決めた。

 寄付は「ふるさとチョイス」や「楽天ふるさと納税」などのサイトで受け付けている。金額は3千円、5千円、1万円、3万円、5万円、10万円から選べる。返礼品はない。

 集まった寄付金は町議会の承認を得て、アベニールに送られ、野良猫の不妊・去勢手術代や保護猫の医療費、飼い主探しの費用などとして活用される。

 石垣代表理事は「みんなが関心を持って、野良猫が減ってほしい。今回の取り組みがその第一歩になれば」と話した。


 

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