日本銀行で金融政策の企画・立案を担う要職の企画局政策企画課長から、8月4日付で那覇支店長に着任した。支店勤務は今回が初で、沖縄にはこれまで家族と7度観光に訪れ、親しみを感じている。「支店では経済の実情をじかに知ることができる。沖縄勤務ということもあり二つの意味で非常に楽しみにしていた」と笑顔を見せる。
学問を探求するか就職して社会に出るか、進路に悩みながら大学院に進んだ。そこで出会った社会人学生らとの交流で、実務経験に興味が芽生えた。公的な仕事に就きたいと思うようになり、日銀では実務に当たりながら分析する業務にも携われるため、自分に合っていると大学院修了後に日銀に入行した。
大きな金融政策変更に関わってきた経歴を持つが、やりがいを強く感じたのは、初めて配属された業務局だったという。「決済リスクを減らすRTGS(即時グロス決済)導入というプロジェクトに関わった。ごく一部に携わったが、官民さまざまな方々と一つのものをつくり上げる経験が印象深い」と振り返る。
コーヒーを飲むことが趣味で、引っ越しの際にコーヒーミルを新たに購入し、毎朝自身で豆をひいてリフレッシュを図っている。週末は健康増進を兼ねて散歩やジョギングで汗を流し、新都心公園や首里城公園、国際通りなどを回って街並みを楽しんでいるという。
妻と高校2年の長女、中学2年の長男の4人家族。東京都出身の48歳。
【関連記事】