総裁選候補者から連絡なし 遺骨土砂公開質問状 7党中5党「回答する」


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糸満市米須の土砂採取場所=2021年5月(小型無人機で撮影)

 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表が、自民党総裁選候補者と主要政党に送った沖縄本島南部の土砂採取に関する公開質問状で、回答期限とした24日までに、公明党、立憲民主党、共産党、日本維新の会、社民党から「回答する」との連絡があった。自民総裁選候補者からは連絡がないという。

 質問状の送付先は、自民の総裁選候補者と、公明、立民、共産、維新の会、国民民主、社民、れいわ新選組。質問状では、辺野古新基地建設の埋め立てに使う土砂を本島南部から採取する計画について対応をただした。「国のために尽くした犠牲者の骨や血のしみ込んだ土砂を埋め立てに使うなどあってはならない」と指摘し、遺族の心情に添った対応を求めた。

 具志堅さんによると、22日から24日にかけて各党から連絡があった。社民からは立法化に前向きな話もあったといい、具志堅さんは「2016年に制定された遺骨収集推進法があるのに、私たちが遺骨を発見し収集していた最中に、その現場が採石予定地となってしまった。遺骨収集を担保できるような法律が必要だ」と期待を示した。

 具志堅さんは週明けにも記者会見し、各党からの回答内容を発表する。総裁選候補者への回答も引き続き求めたいとしている。