AIが分析 屋良氏と島尻氏の第一声は何をアピール?<衆院選沖縄3区>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 衆院選の候補者の第一声からは、どんな特徴が浮かび上がるのか。キーワードの使用頻度や重要度などを色や大きさで可視化する「ワードクラウド」の手法を使い、主な候補者の訴えを読み解いた。分析には、ベンチャー企業の「ユーザーローカル」(東京)が無料で提供する「AIテキストマイニングツール」を活用した。


強権的政権に異議 屋良朝博氏

 政権の沖縄への強権的な姿勢に異議を申し立てる訴えが「民主主義」「民意」「自立」などのキーワードに表れた。具体例として、基地問題などで反対姿勢を見せる県を「飛び越える」形で、「市町村」に国の補助金が交付されているゆがんだ「財政」のありさまを取り上げた。安倍・菅政権で民意が顧みられず「不自由」になった沖縄を変えるため、選挙区を「走り抜く」決意を示した。
 


振興や子の支援柱 島尻安伊子氏

 「沖縄振興」が重要キーワードに浮かび上がった。「新型コロナ」からの経済立て直しや、沖縄担当相時代に道筋をつけた「子どもの貧困」対策の強化を訴えの柱に据えた。次期振計で「医療」「教育」なども重視する考えを表明した。「沖縄3区」の広大な選挙区を「走り抜く」決意を示した。自民の公認候補として「政権与党」の継続に言及し、「公明」との連携も強調した。
 

 

頻度や特異性で分析

 ビッグデータの分析ツールを提供している「ユーザーローカル」(東京)の「AIテキストマイニングツール」は、文章を読み込ませるとAI(人工知能)が使用頻度の高い単語や特徴的な文言を抽出し、大きさや色分けで図示する。色分けは赤が動詞、青が名詞、緑が形容詞。

 同社の説明によると、分析では単語の登場回数のみならず、その重要度を加味している。「ある」「思う」といった一般的に使用頻度の高い単語は重み付けを軽くし、特異性のある単語は重みを持たせて数値化し、キーワードを文字の大きさで表す。

 分析に当たって、「いただく」や「まいる」「皆さん」といった各候補者の訴える政策と直接関連しない用語の一部はあらかじめ除外して読み込ませた。

 

>>沖縄の立候補予定者の情報をまとめてチェック!衆院選アプリ

>>衆院選関連のニュースはこちら

【関連記事】

▼AIが分析、赤嶺氏、国場氏、下地氏の第一声は何をアピール?<衆院選沖縄1区>

▼AIが分析 宮崎氏、新垣氏、山川氏の第一声は何をアピール?<衆院選沖縄2区>

▼AIが分析 西銘氏と金城氏の第一声は何をアピール?<衆院選沖縄4区>