AIが分析 西銘氏と金城氏の第一声は何をアピール?<衆院選沖縄4区>


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 衆院選の候補者の第一声からは、どんな特徴が浮かび上がるのか。キーワードの使用頻度や重要度などを色や大きさで可視化する「ワードクラウド」の手法を使い、主な候補者の訴えを読み解いた。分析には、ベンチャー企業の「ユーザーローカル」(東京)が無料で提供する「AIテキストマイニングツール」を活用した。


自公一体感全体に 西銘恒三郎氏

 訴えの全体を通じて、「自民党と公明党」による連立政権の一体感や共闘姿勢がにじんだ。「岸田」内閣で「拝命」したばかりの沖縄担当相、復興相という職責を全うする決意も示した。国政を目指すきっかけとなった「安全保障」にも時間を割き、「中国」や北朝鮮などに触れ「厳しい」現状認識を示した。最後は選挙協力で結び、比例はひらがなで「こうめい」と書くよう呼び掛けた。
 


保育にもこだわり 金城徹氏

 「玉城デニー」知事を支えるオール沖縄の新人候補として、自身の名前を繰り返し発して知名度の浸透を図った。政策に関する訴えで「待機児童」や「保育士」「お子さん」などの単語が目立つのは、政治家になる前から長く関わってきた「保育」へのこだわりゆえ。国政に初挑戦する姿を幕下力士に「例える」場面も。現職閣僚という横綱級との一騎打ちに勝てば大金星になると表現した。
 

 

頻度や特異性で分析

 ビッグデータの分析ツールを提供している「ユーザーローカル」(東京)の「AIテキストマイニングツール」は、文章を読み込ませるとAI(人工知能)が使用頻度の高い単語や特徴的な文言を抽出し、大きさや色分けで図示する。色分けは赤が動詞、青が名詞、緑が形容詞。

 同社の説明によると、分析では単語の登場回数のみならず、その重要度を加味している。「ある」「思う」といった一般的に使用頻度の高い単語は重み付けを軽くし、特異性のある単語は重みを持たせて数値化し、キーワードを文字の大きさで表す。

 分析に当たって、「いただく」や「まいる」「皆さん」といった各候補者の訴える政策と直接関連しない用語の一部はあらかじめ除外して読み込ませた。

 

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