【衆院選・沖縄】4区は西銘氏と金城氏が横一線 残る3選挙区は


この記事を書いた人 Avatar photo 山城 祐樹

 31日投開票の第49回衆院選で、琉球新報社は共同通信社と合同で23~26日の4日間、沖縄県内の有権者を対象とした電話による世論調査を実施した。琉球新報の取材を加味して選挙戦終盤情勢を探ったところ、沖縄1区は共産前職の赤嶺政賢氏が先行し、自民前職の国場幸之助氏が追っている。無所属前職の下地幹郎氏は支持に広がりを欠く。2区は社民新人の新垣邦男氏が先行し、自民前職の宮崎政久氏が追っている。3区は立民前職の屋良朝博氏、自民新人の島尻安伊子氏が競り合う展開が続いている。4区は自民前職の西銘恒三郎氏、立民新人の金城徹氏が横一線の戦いとなっている。

 全体の4割が投票する候補者をまだ決めていないと回答している。投票日までに情勢は大きく変化する可能性がある。無党派層は投票先を「まだ決めていない」とする割合が4割弱で、その動向が鍵を握りそうだ。

■1区は赤嶺氏が先行、国場氏と下地氏が追う

 1区は赤嶺氏が立民、共産、社民支持層を固めたほか、無党派にも浸透している。国場氏は自民、公明支持層から比較的高い支持を得たが、一部は他候補に流れている。下地氏は維新支持層から高い支持を得たほか、自民支持層から一定数の支持を得たが、他党や無党派に広がっていない。

■2区は新垣氏が先行、宮崎氏が追う

 2区は新垣氏が立民、共産、社民の支持層を固め、無党派にも浸透している。宮崎氏は自民の支持層を固めたが、公明の支持を固めきれずにいる。維新新人の山川泰博氏は伸び悩んでいる。NHK党新人の中村幸也氏は独自の戦い。

■3区は屋良氏と島尻氏が競り合う

 3区は屋良氏が立民、共産、社民の支持層を固めた。島尻氏は自民、公明支持層を固めた。無党派層は両氏ともに、徐々に浸透してきている。

 4区は西銘氏が自民支持層を固めたが、公明支持層は6割弱の支持にとどまった。金城氏は立民、共産、社民のほか、公明の一定層からも支持を得た。


 

【詳報・各選挙区の終盤情勢】

▼沖縄1区 赤嶺、国場、下地3氏

▼沖縄2区 新垣、宮崎、山川、中村4氏

▼沖縄3区 屋良氏、島尻氏

▼沖縄4区 西銘氏、金城氏